NHKは2月27日、午後6時10分からの東海地区情報番組「まるっと!」の中で、ウクライナから避難してきた夫婦を支える安城市の日本人夫婦を取材して放映した。その後、東海NEWS WEBに「特集ウクライナ侵攻1年 避難したウクライナ人夫婦を支援」のタイトルで同じ内容の取材動画を掲載した。 取材動画は、「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年がたちました。いま東海3県にはウクライナから123人、70世帯の人たちが避難し、先行きが見えない不安を抱えながら懸命に生きています。去年4月に愛知県安城市に避難してきたウクライナ人夫婦とそれを支える日本人の夫婦を取材しました」というナレーションで始まる。 安城市に避難してきたのは、ルスランさん・リディアさん夫妻。3年前に日本語講師をしていた葛西孝久・不二恵夫妻にキーウで出会い、同夫妻を頼って安城市に避難してきた。いま月に1回、4人で食事をしながら近況報告会を開催している。「割り勘です。最初はおごっていましたが、今は収入がありますから、僕が払いますからって言ってくれるようになりました」と不二恵さん。日本がほとんど話せなかったため仕事探しには苦労したが、昨年10月にパン工場の正社員になった(画面にはパンのトラの工場)。 ルスランさん・リディアさん夫妻は、午前8時半から4時半までパン工場で働きながら、週3回は対面やオンラインで日本語の授業を受けている。リディアさんが心配しているのはウクライナで暮らす母親のことで、「お母さんは大丈夫だよと言っているけど、そうじゃなくて大変だと私たちはわかっています。一番怖いことは戦争です。戦争になると未来・将来がなくなります。平和になってほしい。ウクライナに住みたい」とリディアさん。「もちろんいつかウクライナに戻りたいですが、今はしばらく無理だとわかっているのでここで自分たちの国を助ける」とルスランさん。 https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20230227/3000027854.html