スキップしてメイン コンテンツに移動

京都市京セラ美術館でプリマチェンコを想うイベント

 

 日本サルベージサービスとstyle KYOTOは3月3日、京都市京セラ美術館光の広間で音楽イベント「アートは、静かに憤る。」を開催する。時代の犠牲となってしまった〝アート〟、ウクライナのマリア・プリマチェンコを想いを寄せたイベントで、午後6時半から開催する。

 首都キーウの北西にあるイヴァンキフ歴史・地方博物館がロシア軍の攻撃により破壊され、同館にあったマリア・プリマチェンコの作品25点が消失した。マリア・プリマチェンコ・ファミリー財団によると、地元の人々の助けにより作品の一部は救い出すことができた。この事件をきっかけに、アート業界ではマリア・プリマチェンコの作品が平和の象徴として再評価され、注目を集めている。今回のイベントでは、「破壊されたアート作品の静かなる憤りに耳を傾け、プリマチェンコ氏のクリエイティブな意思や想いを、ウクライナ民謡にのせてお届けいたします」(主催者)。

 マリア・プリマチェンコ(1908〜1997)は、素朴派と呼ばれる独学で美術の道を歩んだアーティスト。ウクライナ素朴派の民芸装飾芸術家の代表格で、国内でも広く知られ1970年代には切手にもなっている。また、1966年にはウクライナのタラス・シェフチェンコ国立賞を受賞。ユネスコは2009年を「マリア・プリマチェンコの年」と宣言している。


 
 〈公演概要〉
日時:2023年3月3日(金)18:30開演
会場:京都市京セラ美術館 本館光の広間
 京都市左京区岡崎円勝寺町124
入場料:無料(※下記URLより要申込)

 〈公演内容〉
画家『プリマチェンコを想う』 語り手:加須屋明子氏
第二部    コンサート『ウクライナに想いを寄せて』
 歌唱:小玉洋子(ソプラノ独唱) / 伴奏(ピアノ):辻本圭
 《予定曲目》
 ●キエフの鳥の歌~日本語版(日本語歌詞:木内宏治 作曲:中島章利)
  日本人がキエフ訪問の際に歓迎会で歌われ、日本に持って帰った曲。
 ●月の照る夜(ウクライナ民謡)
  ウクライナ民謡で一番有名と言われるロマンスを歌った曲
 ●美しいミンカ/かわいいミンカ(ベートーヴェン:23の各国より)
  ウクライナ民謡〝コサックはドナウを越えて〟が原曲でベートーヴェンが作曲した歌曲

  ※当日は イベントを協賛する台湾のバックスキンビールのサンプリングがあり、公共交通機関を使っての来場を呼びかけている。
  

コメント

このブログの人気の投稿

2月24日、MIRAI TOWERでウクライナ復興支援コンサート

  2月24日夕方、名古屋市中区の中部電力MIRAI TOWER(名古屋テレビ塔)1階で「ウクライナ復興支援チャリティコンサート〜平和の鐘が響き渡ることを願って」を開催する。このコンサートは、ウクライナ、日本両国にいる合唱団がオンラインで合唱交流を行い、平和を願う歌声を届けようというもの。開演は午後5時(4時45分開場)で、入場料無料。主催は一般社団法人ウクライナ人道支援ジャクユーサポートで、Nanzanチャリティコンサート有志団体、日本ウクライナ文化協会が共催、愛知県が後援、金城学院大学が協力、BRAVOが特別協賛する。  出演団体はウクライナ(中継)からモラフスキー室内合唱団、日本(会場合唱)からは聖歌隊南山大学スコラ・カントールム、金城学院大学クワイア、名古屋学院大学聖歌隊、名古屋学院大学聖歌隊、合唱団花集庵。合唱曲は故郷(ウクライナ語、日本語)、Carol of the Bells(ウクライナ語、英語)など。演奏会はウクライナの首都キーウとオンラインで演奏交流するもので、モラフスキー室内合唱団の演奏はオンライン映像を大型スクリーに映し出して行われる。  モラフスキー室内合唱団は、2016年9月に設立された、芸術監督で指揮者のオレナ・ラドコが率いる、様々な職業や音楽的背景を持つ人々で構成されるクリエイティブなチーム。レパートリーには典礼音楽、古代音楽、現代音楽、そして海外の音楽も含まれている。2022年から23年にかけてフランスのブルゴーニュ地方を2度巡回し、戦争で苦しむウクライナ人のため寄付を集めた。2023年にコーラス・インサイド・スペイン国際合唱コンクールで金賞(1位)受賞。 〈コンサートの協賛企業・団体〉

雑誌「通販生活」がお詫び文、店頭販売は中止

  ロシア軍のウクライナ侵攻を喧嘩に例え、停戦を呼びかけた通販雑誌「通販生活」2023年冬号の表紙がSNSで相次いで非難されたことから、発刊元のカタログハウスは10月30日付で下記のような不適切な表現があったと下記のような文章を発表した。同時に11月に配本を予定していた通販生活2023年冬号の書店、コンビニでの店頭販売を中止すると明らかにした。  下記の文章で説明している巻頭特集「いますぐ、戦争をやめさせないと」では、元アフガニスタン武装解除日本政府特別代表・伊勢﨑賢治氏らの論文が掲載されている。中心となる伊勢﨑氏の論文の見出しは「両軍の兵力を引き離す緩衝地帯をつくり、中立・非武装の国際監視団が停戦を監視します」。 「 通販生活」読者の皆様へ 23年冬号の表紙へのお問い合わせについて  「通販生活」23年冬号の表紙について、10月27日夜、ウクライナ大使館がSNS上で非難の声明を公表されました。  それに対し本日、駐日ウクライナ特命全権大使のセルギー・コルスンスキー様宛に、ウクライナの皆様の祖国防衛の戦いを「ケンカ」という不適切な言葉で表現したことをお詫びする書面をウクライナ大使館にお渡ししました。  また、読者の皆様から、表紙にある「殺せ」「殺されろ」は、「ウクライナの人びと」への言葉なのかというお問合せも多くいただいています。「殺せ」「殺されろ」の主語は決して「ウクライナの人びと」ではなく、戦争の本質を表現したつもりです。どちらの側に理があるにせよ、「殺せ」は「殺されろ」の同義語になってしまうから、勃発した戦争は一日も早く終結させなくてはいけない。そんな思いを託して、このように表現しました。  つたない表現で誤解を招いてしまったことをお詫びします。理がウクライナ側にあることは、巻頭特集「いますぐ、戦争をやめさせないと」を読んでいただければおわかりいただけると思います。  申し上げるまでもなく、私たちはロシアの侵攻は許されるものではないと考えています。ウクライナ、そしてパレスチナ・ガザ地区において一日も早い平和が訪れることを願い、これからも非戦の特集に取り組んでまいります。

ウクライナ民話「カモの糸つむぎ」

    (注)このウクライナ民話は、エストニアでイラストレーターとして働くウクライナ人、エレーナ・ヤストレムスカさんが1カ月ほどの日程で来日、10月24日に安城市立新田小学校で読み聞かせを行った昔話。11月1日付の朝日新聞朝刊三河版、名古屋版に、「支援感謝 母国の昔話で恩返し」の見出しで掲載された。エレーナさんは、キーウで日本語講師をしていた一般社団法人ウクライナ人道支援ジャクユーサポート代表の葛西孝久・不二恵夫妻の教え子。ロシア人の夫と結婚、2012年からエストニアで暮らしているという。