弥栄(神奈川県横浜市)は、日本初上陸のワインを含むウクライナワインを2月15日から同社ショップサイト「ヴィノピオネール」で販売した。(http://shop.vinopioner.co.jp/)
ウクライナワインは、黒海やカルパチア山脈の恩恵を受けた土壌で育まれるブドウを使用しており、黒海のミネラルを含んだほのかな塩見や、豊かな花の香りが特徴のワイン。ウクライナワインの歴史は11世紀頃からと古く、伝統あるワイン産地として、アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアなどへの輸出が盛ん。国内外のワインフォーラムやヨーロッパのソムリエからの評価も高く、世界各国でその品質の高さや美味しさが認識されている一方で、日本での流通量は極めて少なく、当社が日本における唯一の輸入販売店となっている。
これまで同社が取り扱うウクライナワインは、オデーサ港から出航する船で日本へ届けられていた。しかし、長期化するウクライナ侵攻でオデーサ港が攻撃を受けた後、一旦は入荷がストップしたが、同社は日本への輸送ルートの確保を諦めなかった。今回の船便は、ウクライナ北西部にあるザカルパッチャという場所に出荷されるワインを集め、そこから一路ポーランドへ。約930kmの陸路を通り、ポーランド国内のグダニスクという港を出航した。バルト海を通って日本の横浜港に到着するまでの距離は14,064km。このように、非常に遠回りなルートを使い半年ぶりにウクライナワインの輸入に成功した。
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ベイクシュワイナリー |
今回輸入したウクライナワインの種類は、日本初上陸のワインを含む8種類。そのうち、ベイクシュワイナリーの「シャルドネリザーブ」と「アルビナ」はデキャンタワールドワイン2022で金賞と銀賞を受賞している。ベイクシュワイナリー(BEYKUSH WINERY)は、ウクライナのミコライウ州にあるわずか11ヘクタールほどの小さな畑で、選別・圧搾・倉庫保管・瓶詰に至るまで、徹底的に手作業にこだわって愛情深く育て上げたワイン。名前の由来でもあるベイクシュ岬のすぐそばにあり、大自然の中でワイン作りをしている。小規模ワイナリーながら、国際的コンテストで金賞銀賞を受賞するワインを生み出している。
●シャルドネリザーブ(CHARDONNAY RESERVE)=デキャンタワールドワイン2022金賞受賞=白桃、バニラ、バターのような濃厚さに、ほんのりナッツの香り。クリーミーでなめらかな舌触りのワイン。
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