日本経済新聞社を退社してウクライナ人の妻とキーウに移り住み、ロシアの軍事侵攻に直面した日本人ジャーナリストの2022年秋までの書き下ろしレポート『ウクライナ・ダイアリー 不屈の民の記録』が8月17日にKADOKAWAから発刊された。本文は四六判202ページで、税別価格1600円。
全7章で構成し、長年のモスクワの取材先から「おそらく今晩だ」「早く家族を説得して、脱出しろ」とメッセージが入ったという序章からレポートは始まる。第1章は恐怖の10日間、第2章は独りぼっちの侵攻前夜、第3章はブチャの衝撃、第4章は私の記録、第5章はコサックを探して、第6章は民の記録、第7章はパラレルワールド。
第1章では、ロシアの侵攻直後の緊迫した時、作家のアンドレイ・クルコフをキーウの自宅に招いて、お茶をする場面も登場する。その時のクルコフの発言「子どもたちは自分たちの意思で西部からポーランドに入り、これからロンドンに移動するところだ。私自身は、キーウを去りも戦争から逃げるのは耐えがたいと感じている。それでは、狂った男に屈することになるからだ。だから、私もここに残る」。しかし、その後クルコフもキーウから去ってしまっていたというウクライナの厳しい現実が本文には記載されている。。
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