『ナショナルジオグラフィック日本版』6月号は、特別企画としてウクライナを取り上げ、地図上で戦火の1年を振り返るウクライナの最新地図を特別付録に付けている。特別企画ウクライナのパート1はロシア侵攻前にウクライナのメディアプロジェクトが記録した「わが愛しの祖国」で、パート2はフォトジャーナリストがとらえた「若者たちが描く未来」。
「わが愛しの祖国」は、ウクライナのジャーナリストや写真家、動画撮影者などが参加するメディア・プロジェクト「ウクライナー」が記録した祖国の日常。3月にウクライナーの写真集『美しきウクライナ 愛しき人々・うるわしの文化・大いなる自然』が日経ナショナルジオグラフィックから発刊されたが、今回掲載された写真は、同書に掲載されている(1点未掲載写真がある気がするが、断言できない。キンブルン半島の野鳥の群れを捉えた写真だが‥‥)。
「若者たちが描く未来」は、ウクライナに渡ったフォトジャーナリストの渋谷敦志氏によるフォトレポート。ブチャで起きた民間人虐殺を生き延びた女性、キーウに残ってボランティア活動をする大学生などをレポート。写真では、氷結したハルキウ州北部を流れるドネツ川で魚釣りをする住民の姿が印象的。風光明媚なリゾート地だったが、ロシアの砲撃にさらされて住民の大半が避難、わずかに残った住民は川で魚をとり、食糧難をしのいだという。
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