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『カテリーナの伝えたい5つのこと』出版、記念トークイベント&演奏会

 

 鎌倉市の出版社、ナイデルはウクライナ出身のバンドゥーラ奏者・カテリーナ(Kateryna)による書籍『カテリーナの伝えたい5つのこと』の出版を記念し、5月24日、県立神奈川近代文学館ホールでカテリーナの演奏、トークイベントを開催する。

 同社が5月1日に発刊した新刊『カテリーナの伝えたい5つのこと』は、カテリーナが生まれてから現在に至るまで、その音楽活動を通して感じてきたことを、「生い立ち」「音楽のこと」「戦争のこと」「ウクライナのこと」「夢」の5つのテーマに分けてまとめたものになっている。ステージでも積極的にウクライナについて語るカテリーナだが、同書では公演時には語られない、その複雑な胸中も明かしている。

 出版記念の「侵攻から1年3か月 ウクライナはいま」と題するトークイベント・演奏会では、現在ウクライナ・ドンバスに滞在中のMaria Magdalenaさんとオンラインで結び、現地での最新映像を公開しながら、カテリーナさんとのトークショーを行う予定。Mariaさんは昨年春にウクライナから日本に避難し、本年4月にウクライナに支援活動と取材を兼ねて一時帰国、5月末に再度日本に戻る予定。

 ■トークイベント「侵攻から1年3か月 ウクライナはいま」=日時・5月24日(水) 18時開場 18時30分開演予定、場所・県立神奈川近代文学館ホール(横浜市中区山手町110)主催・株式会社ナイデル、イベント参加予約フォーム https://naideru.co.jp/script/mailform/book_order/


 ■カテリーナ(Kateryna)プロフィール=ウクライナの民族楽器・バンドゥーラ奏者。チェルノブイリ原子力発電所から2.5km離れた町、プリピャチで生まれる。生後約30日の時に原発事故で被災し、一家は町から強制退去させられる。6歳の時に原発事故で被災した子供たちで構成された音楽団「チェルボナカリーナ」に入団。以降、欧州や日本などの海外公演に多数参加。19歳の時に音楽活動の拠点を東京に移す。現在、日本で数少ないバンドゥーラ奏者の1人として、さまざまなコンサートで公演活動を展開中。

 ■書誌情報=書名:カテリーナの伝えたい5つのこと、発売日:5月1日、価格:1,500円+消費税、仕様:四六判・上製・144ページ、発行:株式会社ナイデル http://www.naideru.co.jp

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