酒販事業「たまにわ酒店」を展開する高浜市の運送会社エーアイエスは、完売した日本初輸入のウクライナウォッカ「Distil(ディスティル) No9」を再発注していたが、4月中旬に入荷したことから出荷を開始した。ディスティルNo9は昨年末に中部空港にボトル576本が到着、1月24日から販売を開始した。NHKの情報番組「まるっと!」や日刊紙などで報道されたこともあって、発売約1カ月後の2月末には完売した。このため、ウクライナの酒造会社「Premium Spirits Brands」に日本向けて生産を開始してもらっていた。
4月にウクライナから到着したディスティルNo9は、初回入荷分の2倍の1152本。事務所に山積みしている商品のうちすでに20ケースは予約客に出荷済みだが、在庫量が多いことから今後得意先のバーなど飲食店に拡販すると共に、自社サイトのほかにAmazonマーケットプレイスも利用してネット販売に力を入れていく計画。さらに卸売免許が取得できたことから、大口注文が期待できる酒販店への営業活動も行っていくという。
エーアイエスのウェブサイトによると、ディスティルNo9はウクライナ全土で生産されるウォッカの2%にあたる小麦のみを原料でつくられ、丁寧に濾過されたクリアーな味わいの中に繊細な麦の香りを持つ、スモールバッチで生産されているプレミアムウォッカ。。アルコール度数は40度で、容量700ml。小売価格4,680 円(税込)。飲み方としては、レモン炭酸水や午後の紅茶などのソフトドリンクで割れば飲みやすいという。ウェブサイトでは、安城市の「ミクソロジーバー ラトリエ」のオーナーバーテンダー考案のカクテル3種類を提案している。
ディスティルNo9(真ん中は未輸入の500ml) |
事務所内のたまにわ酒店コーナー |
同社のウクライナウォッカ輸入販売では、安城市の一般社団法人ウクライナ人道支援ジャクユーサポート葛西孝久代表理事が事業によるウクライナ支援を図るため仲介、日本への輸入を実現した。「今後、Premium Spirits Brandsがウクライナで製造販売する他の商品も輸入し、1万円台のより高級なウォッカも扱いたい」とエーアイエスの酒販事業を担当する浅野弘直氏。エーアイエスの事務所にはたまには酒店コーナーも設置されており、同氏が在社する時は販売対応も行っている。
たまにわ酒店ウェブサイト tamaniwa-cellars.com/
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