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戦禍前のウクライナの美しい風景を綴った写真集発刊

  日経ナショナルジオグラフィック(東京都港区)は3月20日、 『美しきウクライナ 愛しき人々・うるわしの文化・大いなる自然』を発刊した。ウクライナの戦禍がおよぶ前の美しい風景を 丁寧に綴った写真集で、ロシア侵攻によって破壊された自然や文化がどのような姿だったかをビジュアルに確認できる本とも言える。本文228mm×189mmで定価 2,750円(税込)。

 著者はウクライナの人と場所の物語をウクライナ人自身が知り、世界にも伝えることを目的として 2016年に発足、600人以上のボランティアが参加する「ウクライナー」。発足以降、ウクライナとはどんな国か、ウクライナ人とは何なのかをテーマにプロジェクトが立ち上がり、ウクライナ各地をくまなく訪ね、美しい自然、そこに生きる人々、受け継が れる伝統などを取材し記録に収めてきた。その成果がまとまったのが今回の写真集。

 ユネスコ世界遺産のキーウ洞窟修道院、小さなトロッコ列車、マルマロシュ山や国立トゥズリ潟湖公園、 新年の仮面祭り、美しさで名高いアジホリシキー灯台、伝統のオピシュネ陶芸やペトリキウカ塗りなど、有 名な観光地から、あまり知られていない小さな村まで、 2年半をかけてウクライナ人自身がウクライナ全州 を訪ね歩き、歴史、文化の独自性や多様性を守り抜く人々の日常生活を記録。世界中に大きな影響を与え、今も終わりが見えない戦闘の中、本当のウクライナの姿をビジュアルで知る ことができる。



 日本語版監修者は平野 高志氏。1981年、鳥取県生まれで、東京外国語大学ロシア・東欧課程卒業し、2013年にリヴィウ国立大学修士課程修了。2014~ 18年に在ウクライナ日本国大使館専門調査員、2018年からウクルインフォルム通信日本語版編集者としてウクライナー にボランティアとして参加。著書に『ウクライナ・ファンブック』(パブリブ)がある。




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