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南米アルゼンチンにロシア人妊婦が続々入国

 3月7日のNHKニュースウォッチ9で、「南米アルゼンチンにロシア人妊婦が続々入国」という衝撃のニュースが流れた。「女性たちは妊娠中にもかかわらず、アフリカや中東を経由し、25-30時間かけてロシアからアルゼンチンにやって来たとみられる」。実はこのニュースはBBCなど海外メディアで報道されているが、日本ではまだ知っている人は少ないとみられる。

 2月12日のBBCニュースジャパンは、ここ数カ月でロシア人の妊婦5000人以上がアルゼンチンに入国、1つの航空機で妊婦33人が一度に入国したケースもあったと報じた。「アルゼンチンの移民当局によると、最近入国した女性たちは全員妊娠後期で、アルゼンチンで出産し、同国の市民権を得るのが入国の目的とみられる」。アルゼンチンでは同国で生まれた子どもには直ちに市民権を付与、両親も一時滞在が認められ、労働許可証も与えられるという。

 3月1日付のウォールストリートジャーナル日本語版は、孤立を深める独裁国家から遠く離れた場所で新たな生活を築きたいという思いから、多くのロシア人妊婦とパートナーがアルゼンチンに移住していると報じた。「アルゼンチン政府の移民統計によると、2022年1月以降に到着したロシア人は2万2000人超で、その多くは中・上流階級だという。当局者の話では女性の数が増えており、アルゼンチンで出産する人もいる」。多くのロシア人は毎日運航しているモスクワ発のエチオピア航空便を利用しており、アディスアベバとサンパウロを経由する便で運賃が約2500ドル(約34万円)と比較的安価という。

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