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パルコ広告にウクライナ出身映像監督タヌ・ムイノ起用

 パルコ(本部東京)は、2023年SSシーズン広告を公開した。クリエイティブディレクターには、2021 GUCCI 『CASA DELLA CULTURA DI GUCCI』やHarry Styles 『As It Was』のMVを手掛けた、ウクライナ出身の気鋭映像監督 Tanu Muino(タヌ・ムイノ)を日本企業として初めて起用している。

 2023年シーズン広告で描かれるのは春夏秋冬4つの季節を通して紡ぐ物語。今回公開された約2分間のSSムービーではプロローグ、後編となるAWムービー(約3分間)では物語のターニングポイントとエンディングが描かれ、SS・AWを通して約5分間の一つの物語が完成する。AWムービーは7月中旬頃に公開する予定。

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 Tanu Muino (タヌ・ムイノ)

 世界で注目を集める気鋭映像監督。1989年生まれ、ウクライナ出⾝。GUCCIなどラグジュアリーブランドのムービーを制作するほか、Harry Styles『As It Was』 (ビルボードチャート首位、MTV ビデオミュージック・アワーズ最優秀ポップ・ビデオ賞)、Lil Nas X『MONTERO』 (グラミー賞最優秀ミュージック・ビデオ賞ノミネート)などのMVを手掛ける。1990年代の映像作品やダンスなどのカルチャーにインスパイアされたユーモアのあるハイパーリアルな世界観を自身の作品に落とし込んでいる。日本企業での起用は本広告が初。___________________________

 年間を通して描かれる今回の映像を基軸とした広告制作は、従来のポスターを主体とした広告からパルコとして初めての転換となります。これは世界的なDXの加速、特に新型コロナウイルスの蔓延を機にファッションショーのオンライン化やラグジュアリーブランドによるムービーを活用したSNSでの広告訴求が活発化しているという潮流を反映している。

 SSフルムービーは特設サイトの他、シブヤテレビジョン・池袋パルコビジョン・表参道青山サイネージ等で放映される。※1/16(月)~1/22(日)に表参道青山サイネージ、1/16(月)~1/31(火)にシブヤテレビジョン・池袋パルコビジョン放映予定  。

【PARCO 2023 シーズン サイト】

https://parco.jp/style/  

【Theme】

2023年シーズン広告のテーマは「NEW DEPARTURE」。

 『トンボとアリ*』の寓話をモチーフに、ファッショナブルなハッピーエンディングストーリーをTanu Muino特有の世界観で表現した。(*『アリとキリギリス』のウクライナ版)

 抑圧された世界から抜け出し、新たな生活・人生に向けて旅立つことで得られる、ファッションやエンタテインメント、様々な価値観を持った人々との出会い、文化的で彩りのあるライフスタイルを楽しむことをパルコは応援している。さらに広告内の衣裳では、2023年のトレンドファッションである「クリノリン」「パニエ」「マーメイドコア」などの18世紀のクラシックなロココスタイルや、トレンドカラーのパープルなどを取り入れ、ファッションの楽しさも表現している。  

 【CONCEPT】

NEW DEPARTURE

季節の美しさを謳歌するトンボ。生きるために働きつづけるアリ。二人は出会い、新しい世界に旅立ちます。

四季を通して紡がれるのは、窮屈さを乗りこえ、新しい道をさがす物語。わかり合い、与え合うことで見つかる、美しい世界。

そこで出会う刺激とインスピレーションが、人生にみずみずしく彩りをそえる。

いま、新しい出発を祝福しよう。  

 【 2023SS広告: ムービー】

 https://youtu.be/_A8k6fP0Ewo

 FULL(132秒)

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