スキップしてメイン コンテンツに移動

アルクからウクライナ戦争を英語で学ぶ新刊

 

 ウクライナ戦争について、またこの戦争が全世界にもたらした影響について、英語で読み、聞き、理解できるようになる新刊『英語で読む・聞く・理解する ウクライナ戦争』が12月19日に発刊された。出版社は語学総合カンパニーのアルクで、A5判、172ページ。付録に英語音声100分が付き、定価2200円(税込)。

 新刊書はゼレンスキー大統領のスピーチ、セルギー・コルスンスキー在日ウクライナ大使への独占取材音源のほか、有識者へのzoomインタビュー、トーク、VOA(Voice of America)のニュースなど、すべて英文と和訳、語注付きで、また100分の英語の生音源で学べる。監修者は政治学者(国際政治・比較政治学・コーカサス地域研究)の廣瀬陽子。

 〈特徴1〉  スピード調整も語彙制限もない、本物の生英語で学ぶ=本物の英語を読む力、聞く力を身に付けたいという人には、スピードや語彙制限がない生英語音源での学習がお薦め。学習の助けとなる英文スクリプトと和訳、語注も付いている。

 〈特徴2〉   報道英語を理解するための単語、フレーズが定着する=ネットやテレビ、新聞の英単語やフレーズは、それ自体ではなかなか覚えられないもの。インタビューやトーク、ニュースの文脈の中で、音声と共に、今起こっている世界情勢を知ることを通して英語に触れていくと、記憶によりよく定着する。

 〈特徴3 〉 英語で一次情報をとる意識を高め、習慣づける=情報があふれる現代、「メディアリテラシー」を高める必要性が言われている。日本語の翻訳を待たずに英語の海に飛び込んで、英語で第一次情報をつかみに行くことが誰にとっても重要。同書を通して、「英語で読む・聞く・理解する」楽しさと臨場感を味わえる。

 【掲載内容】

 「ウクライナ独立記念日によせて」--ゼレンスキー大統領演説/ウクライナの基本情報と歴史/ウクライナ戦争の経緯/10分でわかるウクライナ戦争/ウクライナ戦争を読む・聞く・理解するための英単語15選

 インタビュー:セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使、ジョセフ・ナイ(国際政治学者)、フランシス・フクヤマ(政治経済学者)

 トーク:ロッシェル・カップ(経営コンサルタント)

 VOAニュースで読む・聞く・理解する ウクライナ戦争

 【監修者 廣瀬陽子「はじめに」より】

 あまり知られていないことかもしれませんが、「英語」という言語はウクライナ戦争の鍵となっています。英語は世界の最も多くの人々を動かせるツールであり、国を守るためにも戦うためにも英語が必須ということがこの戦争で明らかになったからです。本書のコルスンスキー・ウクライナ大使の貴重なインタビュー、専門家やキーパーソンの発言は、日本語で読むだけでも大いに勉強になりますが、この本の中では日本語と英語の対訳で記載されており、重要な英単語の説明もあります。世界の事象を知ると同時に英語を身に付けられる最良の教材となるでしょう。この一冊をきっかけに、ウクライナ戦争の真髄を見る目を養い、戦争はなぜ起きてしまうのか、世界平和はどうしたら維持できるのか、皆さんなりに考えていただけたら幸いです。

jakuyu.com


コメント

このブログの人気の投稿

2月24日、MIRAI TOWERでウクライナ復興支援コンサート

  2月24日夕方、名古屋市中区の中部電力MIRAI TOWER(名古屋テレビ塔)1階で「ウクライナ復興支援チャリティコンサート〜平和の鐘が響き渡ることを願って」を開催する。このコンサートは、ウクライナ、日本両国にいる合唱団がオンラインで合唱交流を行い、平和を願う歌声を届けようというもの。開演は午後5時(4時45分開場)で、入場料無料。主催は一般社団法人ウクライナ人道支援ジャクユーサポートで、Nanzanチャリティコンサート有志団体、日本ウクライナ文化協会が共催、愛知県が後援、金城学院大学が協力、BRAVOが特別協賛する。  出演団体はウクライナ(中継)からモラフスキー室内合唱団、日本(会場合唱)からは聖歌隊南山大学スコラ・カントールム、金城学院大学クワイア、名古屋学院大学聖歌隊、名古屋学院大学聖歌隊、合唱団花集庵。合唱曲は故郷(ウクライナ語、日本語)、Carol of the Bells(ウクライナ語、英語)など。演奏会はウクライナの首都キーウとオンラインで演奏交流するもので、モラフスキー室内合唱団の演奏はオンライン映像を大型スクリーに映し出して行われる。  モラフスキー室内合唱団は、2016年9月に設立された、芸術監督で指揮者のオレナ・ラドコが率いる、様々な職業や音楽的背景を持つ人々で構成されるクリエイティブなチーム。レパートリーには典礼音楽、古代音楽、現代音楽、そして海外の音楽も含まれている。2022年から23年にかけてフランスのブルゴーニュ地方を2度巡回し、戦争で苦しむウクライナ人のため寄付を集めた。2023年にコーラス・インサイド・スペイン国際合唱コンクールで金賞(1位)受賞。 〈コンサートの協賛企業・団体〉

雑誌「通販生活」がお詫び文、店頭販売は中止

  ロシア軍のウクライナ侵攻を喧嘩に例え、停戦を呼びかけた通販雑誌「通販生活」2023年冬号の表紙がSNSで相次いで非難されたことから、発刊元のカタログハウスは10月30日付で下記のような不適切な表現があったと下記のような文章を発表した。同時に11月に配本を予定していた通販生活2023年冬号の書店、コンビニでの店頭販売を中止すると明らかにした。  下記の文章で説明している巻頭特集「いますぐ、戦争をやめさせないと」では、元アフガニスタン武装解除日本政府特別代表・伊勢﨑賢治氏らの論文が掲載されている。中心となる伊勢﨑氏の論文の見出しは「両軍の兵力を引き離す緩衝地帯をつくり、中立・非武装の国際監視団が停戦を監視します」。 「 通販生活」読者の皆様へ 23年冬号の表紙へのお問い合わせについて  「通販生活」23年冬号の表紙について、10月27日夜、ウクライナ大使館がSNS上で非難の声明を公表されました。  それに対し本日、駐日ウクライナ特命全権大使のセルギー・コルスンスキー様宛に、ウクライナの皆様の祖国防衛の戦いを「ケンカ」という不適切な言葉で表現したことをお詫びする書面をウクライナ大使館にお渡ししました。  また、読者の皆様から、表紙にある「殺せ」「殺されろ」は、「ウクライナの人びと」への言葉なのかというお問合せも多くいただいています。「殺せ」「殺されろ」の主語は決して「ウクライナの人びと」ではなく、戦争の本質を表現したつもりです。どちらの側に理があるにせよ、「殺せ」は「殺されろ」の同義語になってしまうから、勃発した戦争は一日も早く終結させなくてはいけない。そんな思いを託して、このように表現しました。  つたない表現で誤解を招いてしまったことをお詫びします。理がウクライナ側にあることは、巻頭特集「いますぐ、戦争をやめさせないと」を読んでいただければおわかりいただけると思います。  申し上げるまでもなく、私たちはロシアの侵攻は許されるものではないと考えています。ウクライナ、そしてパレスチナ・ガザ地区において一日も早い平和が訪れることを願い、これからも非戦の特集に取り組んでまいります。

ウクライナ民話「カモの糸つむぎ」

    (注)このウクライナ民話は、エストニアでイラストレーターとして働くウクライナ人、エレーナ・ヤストレムスカさんが1カ月ほどの日程で来日、10月24日に安城市立新田小学校で読み聞かせを行った昔話。11月1日付の朝日新聞朝刊三河版、名古屋版に、「支援感謝 母国の昔話で恩返し」の見出しで掲載された。エレーナさんは、キーウで日本語講師をしていた一般社団法人ウクライナ人道支援ジャクユーサポート代表の葛西孝久・不二恵夫妻の教え子。ロシア人の夫と結婚、2012年からエストニアで暮らしているという。