日本在住のバンドゥーラ奏者カテリーナ・グジーを招いて、ウクライナ支援の新春チャリティーコンサートが来年1月12日、碧南市鶴見町の碧南市芸術文化ホールで開催される。当日は午後5時45分から開演し、ネイティブアメリカンフルート奏者のイネ・セイミも出演する。主催するのは何と碧南市新川町の医療法人堀尾医院で、碧南市医師会、碧南文化協会、碧南市教育委員会が後援する。入場料は2000円(全額寄付)。
12月17日付中日新聞西三河版ではこのコンサートを取り上げ、堀尾医院堀尾静院長にインタビューしている。「聴衆1人1人の篤志をそのまま戦禍で困窮する方々へ送りたい」と入場料を全額寄付、出演料などは同院長が負担するという。また、カテリーナ・グジーはロシア軍事侵攻後、キーウ在住の母親を日本に呼び寄せると共に、各地で演奏会を続け、10月には刈谷市でコンサートを開いたと書いている。同コンサートは、10月17日に刈谷市総合文化センターで開かれ、ジャクユーサポートが協賛した「ウクライナチャリティコンサート 」。
堀尾医院のウエブサイトには、チャリティーコンサートに対する堀尾院長の思いを次のように掲載している。
「3年に及ぶコロナ禍は私たちの日常生活を大きく圧迫しました。行動を制限され、密を避ける生活。こんなに息苦しいものかと知りました。普通に過ごす日常生活がどんなに愛しいか思い知らされました。そんな世相の中で、さらに、遠い国で戦争が始まりました。70数年、戦争を経験しなかった日本の私達には晴天の霹靂と感じました。ニュースで知るウクライナの国民の窮状に心を痛められた方は多くおられたと想像します。私もその一人で、戦禍で亡くなられた方は勿論のこと、家族と離れ離れになった子供達や女性等の報道に、それがもし我が身の事と想像したとき、痛ましいと思うだけでなく、何か自分にできることは無いかと思い続けていました。その思いの折、ウクライナ出身の音楽家カテリーナさんの活躍を知り、碧南の地にお呼びすることを思い立ちました。音楽を通じてウクライナという国を知り、演奏を楽しみながら参加された皆様の入場料金を一人ひとりの篤志として、かの国の戦禍で困窮する方々へ届けたいという思いに至りました。たとえわずかな支援でも、一匹の蝶の羽の振動が大きなうねりとなるかも知れないと願って、です。しかし、この混迷した世界情勢の中で何故ウクライナだけかと問われたならば、答えに窮します。ただただ戦争にNOという意思表示をコンサートに込めたいと考えた次第です。」
入場チケットの予約は堀尾医院のウエブサイトで受け付けている。https://www.horioclinic.jp/チャリティーコンサート
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