ウクライナの首都キーフ郊外のボロジャンカに覆面アーティストとして知られるバンクシーの壁画が登場したが、CNNは11月15日のニュースサイトで同作品を含め計7点の新作をバンクシーがウクライナで完成させていると報道した。最初に発見された壁画は破壊されたビルの瓦礫の中で逆立ちをする体操選手を描いたもので、11月11日にバンクシーが自信のインスタグラムに、「ボロジャンカ、ウクライナ」のコメントを入れて写真を投稿した。ボロジャンカ市内ではこの作品以外の壁画も相次いで発見されて、バンクシー作品ではないかと噂されていた。
CNNニュースによると、オンラインメディアの「アート・ニュースペーパー」の取材に対して、バンクシーがウクライナの壁画7点を認めた。逆立ちする体操選手の壁画のほかにボロジャンカで見つかったのは、柔道着に黒帯を絞めた小柄な少年が大人の男性を投げ飛ばす姿を描いた壁画。また、キーウ近郊のホストーメリではヘアカーラーとガスマスクを着けた姿で消化器を持つ女性を描いた壁画、イルピンではネックカラーを付けながら演技する女子体操選手を描いた壁画、さらにキーウでは金属製の対戦車障害物をシーソーとして使う2人の子どもを描いた壁画も発見されている。
柔道着の小柄な少年が大人の男性を投げ飛ばす作品について、CNNは「その姿はウラジーミル・プーチン大統領を連想させるとの声もあるものの、バンクシーはこの像についても、その意味についても公けにコメントしていない。プーチン大統領は今年、国際組織ワールドテコンドーから名誉の黒帯を剥奪されていた」と書いている。
ボロジャンカはキーウの北西約50キロに位置する町で、2月24日のロシア軍の進行開始直後、特に激しい空爆や砲撃を受けて多くの建物が瓦礫の山と化した。「9階建てのマンションが真っ二つに破壊された映像が世界に衝撃を与えた」と朝日新聞。数種間にわたってロシア軍に支配され、4月にウクライナ軍が解放した。
見つかった場所がボロジャンカと書いていた壁画が一部違っていたので修正しました。K
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