スキップしてメイン コンテンツに移動

知られざる日ウ交流史に光当てた書籍発刊へ

 出版と世界85言語の翻訳サービスを提供するインターブックス(本社東京都千代田区)は、書籍『日本とウクライナ 二国間関係120年の歩み』を12月15日に発売する。同書はウクライナ人で、元在日ウクライナ大使館二等書記官のヴィオレッタ・ウドヴィクによる日ウ関係史。本文は四六判268ページ、並製で、定価2,420円(本体2,200円+税)。

 著者はウクライナのオデーサ出身。2009年国費留学生として来日し、2012年東京大学大学院法学政治学研究科修了。オデーサ国立大学大学院博士号取得。政治学を学ぶかたわら、在日ウクライナ大使館の二等書記官として、政治経済・外交関係の会議や会談などで通訳を務めてきた。ロシア侵攻で緊迫度が増すウクライナは日本と長く深い交流の歴史があったことは、あまり知られていない。外交官としての経験と専門研究に裏打ちされた同書は、日本とウクライナの歴史的関係を知る上で必読の一冊。在日ウクライナ大使館の後援も得て、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使のメッセージを記載している。

 〈著者ヴィオレッタ・ウドヴィクからのメッセージ〉 日本とウクライナの関係は20世紀初めからの長い歴史があり、とりわけウクライナ独立後、今日まで30年の間に官民にわたる交流と協力関係を深め、普遍的価値観を共有する友好国となっています。そのような日ウ両国関係の歩みを、本書を通じて多くの日本のみなさんに知っていただけましたら幸いです。

 〈目次〉

プロローグ ウクライナの歴史と日本との共通点

第1章 初めての接触およびソ連時代における交流と協力

第2章 日本とウクライナの政治対話

第3章 安全保障・防衛協力

第4章 経済関係および協力

第5章 核の安全および科学技術協力

第6章 文化・スポーツ・人道関係

jakuyu.com


コメント

このブログの人気の投稿

2月24日、MIRAI TOWERでウクライナ復興支援コンサート

  2月24日夕方、名古屋市中区の中部電力MIRAI TOWER(名古屋テレビ塔)1階で「ウクライナ復興支援チャリティコンサート〜平和の鐘が響き渡ることを願って」を開催する。このコンサートは、ウクライナ、日本両国にいる合唱団がオンラインで合唱交流を行い、平和を願う歌声を届けようというもの。開演は午後5時(4時45分開場)で、入場料無料。主催は一般社団法人ウクライナ人道支援ジャクユーサポートで、Nanzanチャリティコンサート有志団体、日本ウクライナ文化協会が共催、愛知県が後援、金城学院大学が協力、BRAVOが特別協賛する。  出演団体はウクライナ(中継)からモラフスキー室内合唱団、日本(会場合唱)からは聖歌隊南山大学スコラ・カントールム、金城学院大学クワイア、名古屋学院大学聖歌隊、名古屋学院大学聖歌隊、合唱団花集庵。合唱曲は故郷(ウクライナ語、日本語)、Carol of the Bells(ウクライナ語、英語)など。演奏会はウクライナの首都キーウとオンラインで演奏交流するもので、モラフスキー室内合唱団の演奏はオンライン映像を大型スクリーに映し出して行われる。  モラフスキー室内合唱団は、2016年9月に設立された、芸術監督で指揮者のオレナ・ラドコが率いる、様々な職業や音楽的背景を持つ人々で構成されるクリエイティブなチーム。レパートリーには典礼音楽、古代音楽、現代音楽、そして海外の音楽も含まれている。2022年から23年にかけてフランスのブルゴーニュ地方を2度巡回し、戦争で苦しむウクライナ人のため寄付を集めた。2023年にコーラス・インサイド・スペイン国際合唱コンクールで金賞(1位)受賞。 〈コンサートの協賛企業・団体〉

にいみ農園最後のひまわり畑

   碧南市桃山町のにいみ農園は直売所周りの畑で順番にひまわりの花を開花させているが、8月10日に最後のひまわり畑が満開になっていた。7月上旬に2つのひまわり畑が開花して約2カ月、トマト、ミニトマトを買いに来た顧客などを楽しませてきたひまわりの花もいよいよ最後となった。11日にNHKBSで放映された映画『ひまわり』のひまわり畑、撮影されたウクライナの畑ほど広大ではないが、黄色い花が咲き誇る畑はいつまで見ていても飽きない。  にいみ農園はトマト直売所の周りに散在する5つのひまわり畑で、7月上旬から8月15日(予定)まで順番に開花するようにして「ひまわり祭り」を開催している。7月上旬に清水町交差点北側と南側の2つの畑で開花、続いて7月下旬に さらに南東の2つの畑のひまわりを開花させ、そして今回、直売所南側の5番目のひまわり畑が満開となった。そして、7月下旬に満開となっていた2つの畑のひまわりは枯れ落ち、畑の緑肥になるように茎が倒されて整地されていた。 直売所の南に広がる最後のひまわり畑 子供連れの家族などが次々と見学に  8月上旬に満開となったひまわり畑は人の背丈と同じくらい背の高さで、太陽に向かって黄色い花をぎっしり咲かせていた。直売所から歩いて2、3分のところにあるため、直売所前の駐車場に車を止めて、子供連れの家族が歩いて 次々と 見学に訪れていた。 7月下旬に満開だったひまわりは緑肥に活用 jakuyu.com/

雑誌「通販生活」がお詫び文、店頭販売は中止

  ロシア軍のウクライナ侵攻を喧嘩に例え、停戦を呼びかけた通販雑誌「通販生活」2023年冬号の表紙がSNSで相次いで非難されたことから、発刊元のカタログハウスは10月30日付で下記のような不適切な表現があったと下記のような文章を発表した。同時に11月に配本を予定していた通販生活2023年冬号の書店、コンビニでの店頭販売を中止すると明らかにした。  下記の文章で説明している巻頭特集「いますぐ、戦争をやめさせないと」では、元アフガニスタン武装解除日本政府特別代表・伊勢﨑賢治氏らの論文が掲載されている。中心となる伊勢﨑氏の論文の見出しは「両軍の兵力を引き離す緩衝地帯をつくり、中立・非武装の国際監視団が停戦を監視します」。 「 通販生活」読者の皆様へ 23年冬号の表紙へのお問い合わせについて  「通販生活」23年冬号の表紙について、10月27日夜、ウクライナ大使館がSNS上で非難の声明を公表されました。  それに対し本日、駐日ウクライナ特命全権大使のセルギー・コルスンスキー様宛に、ウクライナの皆様の祖国防衛の戦いを「ケンカ」という不適切な言葉で表現したことをお詫びする書面をウクライナ大使館にお渡ししました。  また、読者の皆様から、表紙にある「殺せ」「殺されろ」は、「ウクライナの人びと」への言葉なのかというお問合せも多くいただいています。「殺せ」「殺されろ」の主語は決して「ウクライナの人びと」ではなく、戦争の本質を表現したつもりです。どちらの側に理があるにせよ、「殺せ」は「殺されろ」の同義語になってしまうから、勃発した戦争は一日も早く終結させなくてはいけない。そんな思いを託して、このように表現しました。  つたない表現で誤解を招いてしまったことをお詫びします。理がウクライナ側にあることは、巻頭特集「いますぐ、戦争をやめさせないと」を読んでいただければおわかりいただけると思います。  申し上げるまでもなく、私たちはロシアの侵攻は許されるものではないと考えています。ウクライナ、そしてパレスチナ・ガザ地区において一日も早い平和が訪れることを願い、これからも非戦の特集に取り組んでまいります。