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ロシアのプロパガンダ拡散するスプートニク日本

 ロシア政府系メディア「ロシアの今日」傘下のニュースサイト、スプートニク(SPUTNIC)日本語版が活発な報道を行い、日本でロシアのプロパガンダを拡散している。日本語版は2015年3月に開設されたもので、ロシアや世界のニュースを日本語に翻訳して伝えているほか、日本のニュースも配信している。今年3月にEUが禁止令を発行、インターネットプロバイダーはスプートニクのコンテンツが表示されないような措置をとることが求められている。もちろん、日本ではそのような禁止令は出ていない。

 スプートニク日本語版のニュースサイトでは、トップページで主要ニュースや最新ニュースが表示され、国内ニュース、国際ニュース、政治ニュース、経済ニュースとオピニオンのページをクリックできるようにしている。このうち、最新の主要ニュースは「ロシアは西側が兵器を供給する限りウクライナのインフラを破壊する=露国連大使」、「EUはロシアをテロ支援国家に指定し、戦争の道を突き進む」、「岸田氏、内閣改造の報道を拒否」、「金正恩氏の妹は、制裁検討で韓国を批判した」など。ロシア政府の主張やロシア政府の方針に沿ったニュースを発信し、時々日本の政治ニュースなどを加えている。



 オピニオン記事では、メディアとしての解説や、日本人記者、レポーター、専門家などの意見を掲載。メディア解説では、「シリアのテロ組織がウクライナに傭兵を派遣、月額5000ドルで800人規模」など、フェイクニュースかどうか確かめられないような記事もある。日本人記者徳山あすかの署名記事は生活・文化関連のものが多いが、「シベリア発・人道支援団体代表が語るマリウポリでの支援活動」など、あくまでロシア政府寄りの記事となっている。彼女は2018年に第1回日露メディアフォーラムでロシア側スピーカーとして登壇したという。また、今年入社した井上裕貴という新人日本人記者の署名記事もある。


ロシア寄りの政治家の発言も紹介



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