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ウクライナ避難少女、日記本刊行を大使に報告


  日本へのウクライナ避難者としては、初となる書籍『ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記』を10月1日に刊行のズラータ・イヴァシコワさんがこのほど、コルスンスキー駐日大使に日本で書籍を出版したことを報告した。また、同書の複製原画展がジュンク堂書店池袋本店とMARUZEN & ジュンク堂書店梅田店書店で10月5日からスタートした。

 ズラータ・イヴァシコアさんは、ウクライナ駐日大使と会見後に次のようなメッセージを出した。「駐日大使にごあいさつをさせていただく機会をいただけましたことを心より感謝いたします。半年前までは日本に憧れる、ウクライナの普通の高校生でした。この本を通して、今まで支えていただいたい多くの方に感謝をお伝えしたいと思います。(今回の戦争で)今日できることが、明日できることとは限らないと、実感しました。ぜひ、夢ややりたいことがあったら、今日挑戦してほしいと思います」。

 複製原画展の開催日程は次の通り。
 ■ 10月5日(水)~11月4日(金)(予定) ■ 場所:ジュンク堂書店 池袋本店
 ■ 10月5日(水)~10月23日(日)(予定)■ 場所:MARUZEN & ジュンク堂書店 梅田店
 
 『ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記』は、ウクライナの女子高生が絵と共に綴ったリアルな日記。「あなたはこれから一人で生きていくの」という母のその一言からすべてが始まった。昨日までマンガと小説が大好きな普通の女子高生だったズラータ・イヴァシコワ、母が必死で工面してくれた16万円をもって戦火が広がる故郷から、あこがれの日本を目指す。彼女のウクライナから日本への避難の様子は、TVメディアでも取り上げられた。

 書籍の発行・発売は世界文化社で、定価1650円(税込)。売り上げの一部はウクライナ人道危機救援をはじめ日本赤十字社が行う国際活動に寄付する。






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