文春新書『ウクライナ戦争の200日』が9月20日に発刊される。気鋭のロシア軍事・安全保障専門家の小泉悠が評論家、芥川賞作家、映画評論家ら7人と「ウクライナ戦争200日」を多角的に語り合い、見つめ直す待望の対談集。本文256ページで、税込935円。
〈作品紹介文〉 今回の戦争によって、米国一極の基に世界が安定しているのではなく、複数の大国がそれぞれ異なる世界観を掲げて「競争的に共存する」世界に変化した⏤。ロシアのウクライナ侵攻は、ポスト冷戦時代の終焉を告げる歴史的な転換点となった。「理解できない世界秩序への反逆」の続発を予感させる今後の世紀を、複雑な世界を私たちはどう生きるのか。戦争が日常化する今、思考停止に陥らないために。
〈目次〉
はじめに
1: ロシアは絶対悪なのか 東浩紀×小泉悠
2: 超マニアック戦争論 砂川文次×小泉悠
3: ウクライナ侵攻 100日の「天王山」 高橋杉雄×小泉悠
4: ウクライナの「さらにいくつもの片隅に」 片渕須直×小泉悠
5: 「独裁」と「戦争」の世界史を語る ヤマザキマリ×小泉悠
6: ウクライナ侵攻 戦争の分岐点 高橋杉雄×小泉悠
7:ドイツと中国とロシアの世界勢力図 マライ・メントライン×安田峰俊×小泉悠
おわりに
20日発刊と出版社の文藝春秋では発表しているが、19日午後にジュンク堂名古屋店に立ち寄ったら、すでに新書の棚に並んでいた。取次の配本が大型店優先なのかと思い、早速購入した。「はじめに」という前書きでそれぞれの対談者について小泉悠が解説しており、高橋杉雄はテレビによく顔を合わせているという防衛研究所の室長で最もボリュームがある。片渕須直は映画『この世界の片隅に』の監督で、高橋杉雄は防衛研究所の別の研究室長。3人対談の相手は、友人の日本在住ドイツ人と中国に詳しいルポライターという。
対談は開戦の初期段階に行われたものも含めているため、情報が誤っていたり、見通しを外したりもしているという。基本的には当時のまま再録、「戦争が始まって1カ月時点、3カ月時点で我々が何を考えていたのか。何を恐れていたのか。これもまた本書が伝えたい『空気感』である」とおわりの言葉。
この新書をジュンク堂名古屋店で購入したので、情報を追加した。K
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