“ウクライナ避難民とコミュニケーションをとるための”を副題に、『ウクライナ語会話集』がドニエプル出版から7月26日に発刊された。ウクライナ・オデーサの国立大学の日本語講師で4月に日本に避難してきたビクトリア・ミグダリスカさん(78)と、その息子の京都情報大学院大学ウラディーミル・ミグダリスキー教授、京都在住の孫娘の親子3世代で執筆したもので、大阪府八尾市に本部を置く日本ウクライナ文化交流協会が企画・編集した。持ち運びしやすいA5サイズで、本文48ページ、定価550円。
会話集は、「おはようございます」、「こんにちは」、「さようなら」など簡単なあいさつをはじめ、日常会話でよく使う表現約500フレーズを掲載。それぞれのフレーズが日本語とウクライナ語で併記されると共に、発音が確認できるようにローマ字も添えられている。「今回著者らが作成したフレーズブックは、日本語を学び始めたばかりのすべてのウクライナ人のためのものです。テーマごとに分かれており、一般的な表現と日常生活に必要な表現、そして応用表現で構成されています。すべての表現にはローマ字表記があり、ウクライナ語を話さない日本人にも使いやすくなっています」と前書きにある。
7月30日のNHKニュースウェブではこの会話集をとり上げ、「ミグダリスカさんたちは日本国内の通訳が不足しているほか、ウクライナ人向けの日本語の教材も少ないことなどから、指をさしても使える会話集づくりに取り組んだということです」と紹介。最後に、会話集は全国の書店などで販売、売り上げの一部は避難した人たちの支援活動にあてられると説明した。
NHKニュースウェブに掲載のミクダリスカさんとその息子 |
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