ロシア政府の暗部に切り込むドキュメンタリー映画「ナワリヌイ」が7月17日、東京のミニシアター3館で緊急公開された。ロシアの弁護士で政治活動家、アレクセイ・ナワリヌイの毒殺未遂事件に迫るドキュメンタリーで、今年度の米国サンダンス映画祭で観客賞、フェスティバル・フェイバリット賞をダブル受賞した。愛知県では、名古屋市の伏見ミリオン座で7月29日に公開される。
2020年8月、飛行機の中でナワリヌイが突如瀕死状態に陥ったが、奇跡的に一命を取り留めた。「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」のダニエル・ロアー監督が事件直後からナワリヌイと家族、調査チームに密着し、秘密裏にカメラを回し続けた。製作はCNN films、HBO Max。上映時間は98分。
「連日ロシアによるウクライナ侵攻の惨状が世界中で報じられる一方、戦争反対の立場を表明したロシアの国内メディアは政府の圧力により次々と活動停止に追い込まれている今、政府に抗議を上げることがいかに危険かというアクチュアルな実態にカメラは切り込んでいく。そして映り出されるナワリヌイを支持し抗議デモに参加する市民の姿は、ロシア国内にも平和と正義を求め行動を起こす人々が確かにいるのだということを我々に訴えかける。強大な権威主義国家に立ち向かう闘いを捉えた、絶対に今観るべきドキュメンタリーだ」(チラシから)。
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