2018年にウクライナ出身のセルゲイ・ロズニツァ監督作品「ドンバス(DONBASS)」がヒット、東京のヒューマントラストシネマ有楽町では6月23日の平日でも満席状態が続いている。同映画は2018年カンヌ国際映画祭で「ある視点部門」の監督賞を受賞したが、日本ではこれまで上映されていなかった。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻の前兆を捉えた重要映画として配給会社サニーフィルムが上映を決定、5月21日に東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで2週間限定の公開を行い、6月3日からヒューマントラストシネマ有楽町などで全国公開した。
2014年に一方的にウクライナからの独立を宣言、親ロシア派「分離派」によって実効支配されているウクライナ東部のドンバス地方。「武力衝突が日常的に起きているこの地域にはロシア系住民が多く住み、分離派の政治工作によってウクライナ系住民との分断が深まり内戦となっている。フェイクニュースやプロパガンダを巧みに駆使する近代的な情報戦と、前時代的で野蛮なテロ行為が横行するドンバスのハイブリッド戦争を、ウクライナ出身の異才セルゲイ・ロズニツァ監督がダークユーモアを込めながら描く⏤⏤が、今日の戦争でロシア軍の所業を知った今、もはやまったく笑えない映画に変貌を遂げた」(映画パンフレットから)。
東海地方では名古屋の伏見ミリオン座で6月3日から16日まで公開、すでに終映している。このためか、同じ名古屋の名演小劇場で6月24日に緊急公開された(30日までの予定)。
名演小劇場では、7月1日から夜の部だけで1週間延長して上映へ。
返信削除